クリニックからのお知らせ

■★免疫力を高めるヨーグルト★
免疫は病原体などから体を守る仕組みで、健康を保つうえで重要な役割を
果たしている。この免疫を主として担っているのが白血球の仲間である
リンパ球だ。リンパ球にはT細胞、B細胞などいくつか種類がある。
このうちのNK(ナチュラル・キラー)細胞は動物に備わる基本的な
「自然免疫」を担っている。NK細胞は加齢やストレスなどで働きが下がる
ことが知られている。それをヨーグルトなどが補うといわれている。
ヨーグルトや乳酸菌飲料は、整腸作用や感染予防などの有用な働きがあると
されており、各社から様々な製品が出ている。例えば「R-1乳酸菌」が入った
ヨーグルトでは、血液中のNK細胞を測ると、いずれも活性が向上していたという。
R-1乳酸菌が入ったヨーグルトを食べてもらった。インフルエンザ感染率は県内の
他地域より低かった。ヨーグルトを取り続け、NK細胞の活性が高まったため
ではないかとみている。他のヨーグルトでもいろいろ研究が進んでいる。
NK細胞には体内で作られたがん細胞を攻撃する働きもある。私たちの体の中では
細胞分裂によって毎日約1兆個の細胞ができているといわれている。
このうちの3000〜5000個は遺伝子のコピーミスなどでできたがん細胞だ。
これをいち早く取り除くのがNK細胞の役割だ。年齢とともにNK細胞の働きが下がる
が、高齢になるとがんになる人が多くなる理由の一つもここにあるかもしれない。
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