クリニックからのお知らせ

■★蒸し暑い夏によい睡眠をとるための工夫★
じめじめと蒸し暑く、寝苦しい季節がやってきた。よい睡眠を得るための
主な条件は環境、寝具、体の状態の3つだ。特に重要なのが布団をかぶった中の
空気の状態で、寝床内気候などと呼ばれる。セ氏32〜34度、湿度45〜55%が
最適とされている。快適な寝床内気候を作り出すには、エアコンを上手に使おう。
部屋の温度は26〜28度が目安だ。エアコンが苦手な人も、体に直接風があたらない
ようにして使い、湿度を約50%に下げるだけでも寝苦しさが随分解消される。
また、眠りには周囲の音や光、香りなども影響する。目に光源が直接入ると眠りを
妨げてしまう。夏は朝早くから明るいので、遮光カーテンを使うことも考えたい。
寝具も重要だ最適な寝床内気候を守るため、夏でも布団やタオルケットをかけるのを
忘れないことが大切だ。寝具の素材も寝付く際の気持ちよさに影響する。
麻や麺などが夏向きだ。枕にこだわる人も多いだろう。素材、高さ、首の支えなどの
要素で選ぶ例がおおいが、吸湿に優れ、独特のひんやり感があるソバ殻や麻わたなどが
おすすめ。体温は一日中でも変動しており、下がるときが寝付きやすい。
ジェルで寝入りの30分ほど冷やすと効果があるという。頭部を気持ちのよい範囲で
冷やす程度にとどめたい。風呂場では夏でもシャワーで済まさずに湯船につかることを
こころがける。入浴後に体温が下がるときが寝付きやすいからだ。38〜40度のぬるめの
湯で半身浴などをして2~3時間後に寝るとよいという。寝る時間も就寝時間を少し
遅くしてみるのもよいという。また、日中から家でごろごろするのは避ける。
寝具や環境などを整えても熟睡できない場合は、不眠症の可能性がある。
慢性の不眠症になると、寝床にいること自体が目を覚ます要因になってしまう。
色々工夫してもよく眠れないときは一度、医療機関を受診するとよいだろう。
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