クリニックからのお知らせ

■★カプセル内視鏡について★
大腸がんと胃がんは、日本人のがんによる死亡数で上位を占める。大腸の検査で、
口からのみ込むタイプのカプセル内視鏡が1月から公的医療保険の対象になった。
肛門から細い管を入れる通常の内視鏡検査より体への負担は少ないが、精度は
やや落ちる面もある。カプセル内視鏡は長さ3.1センチ、直径1.1センチ。
二つのカメラとLEDライトが内蔵されている。ゆっくり進むときは1秒間に4枚、
速く進むときは35枚の画像を撮影できる。画像は腹などに貼った電極を通して、
肩からさげたレコーダーに記録される。カプセルを飲む前後にそれぞれ下剤を
服用し、平均4時間ほどで体の外に出てくるという。カプセルは1回使い捨てだ。
痛みがなく、通常の内視鏡では入らない大腸の奥まで調べられる。
肛門からの大腸内視鏡検査は「恥ずかしい」「痛いのでは」などと嫌がる人
もいる。カプセル内視鏡は、のみこむだけなので安心感がある。
ポリープなどが見つかった場合、通常の内視鏡検査ではそのまま切除できるが
カプセル内視鏡検査では改めて肛門から内視鏡を入れる必要がある。
下剤も通常の内視鏡検査の倍にあたる計4リットルほど飲まなければならない。
費用は約10万円。公的医療保険が使えるようになり、患者は1〜3割の負担で
済むようになった。大腸がんは進行が遅く、早期に見つければ治療できる
可能性が高い。
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