クリニックからのお知らせ

■★カビアレルギー★ ?
じめじめ、ムシムシと暑い梅雨は、高温多湿を好むカビの繁殖の季節である。
空気中の胞子を吸い込んで起きるアレルギー症状を甘くみてはいけません。
時には肺炎に至ることもあるのです。カビは地球上に4万種以上いると
言われています。そのうち住宅に住み着くコウジカビ、アオカビ、
クロカワカビ、ススカビなどが、アレルギーを起こすカビとして知られて
います。代表的なアレルギー症状がぜんそく。カビなどが刺激になって発作が
起き、気管支など空気の通り道(気道)が急に挟まって、呼吸が苦しくなります。
ぜんそくの大きな原因はダニですが、カビはダニのえさにもなるため、結果的に
ぜんそくの危険を増やします。また、コウジカビの仲間のアスペルギスは、
「アレルギー性気管支肺アスペルギス症」という、ぜんそくに似た症状を
起こします。気管支にカビが入り込むことで、「粘液種」というタンのかたまり
ができ、気管支のなかで詰まってしまいます。あまり知られていませんが、
もう一つ重要なアレルギー症状が、「夏型過敏性肺炎」です。「トリコスポロン」
という白いカビの胞子を吸い込むことでアレルギー反応が起き、肺炎に進行します。
微熱が続きせきが出る。息苦しいなどの症状が夏風邪と似ていて、間違えられ
やすいそうです。症状はそれほど重くないのですが、炎症が慢性化すると、
血液に酸素を取り込む肺の小さな袋(肺胞)に弾力がなくなり、呼吸が苦しくなり
ます。肺胞が硬くなる『肺線維症』に進行すると、効果的な治療法はないので、
早めの発見と、ステロイド薬などによる早期治療が重要です。肺炎かどうかは
胸部X線検査などでわかるため、息苦しいなどの症状があったら、呼吸器内科を受診
するのがいいようです。カビアレルギーを防ぐには、とにかく、原因となるカビを
いかに住まいから除去するかが重要になってきます。カビは、浴室、古い木造建築の
朽ちた部分、流しの下、戸棚の裏、カーペットなどで繁殖します。浴室の目地など、
目に見えるところのカビ取り剤でよくふくこと。湿気を好むので、除湿剤を使うのも
いいでしょう。壁や床についた水滴を頻繁にふくことも大切です。
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