クリニックからのお知らせ

■★体内時計で体調管理★ ?
人間の体には生まれつき様々なリズムがある。体温や肺活量、エネルギーの代謝や
ホルモンの分泌などにはそれぞれ波があり、食べても太りにくい時間帯、特定の栄養素を
吸収しやすい時間帯が存在する。体のリズムを理解して、体調管理に役立てたい。
朝を迎えると目が覚めて、夜になると眠くなる。当たり前のように過ごしている1日の
周期は、生物が備えている体内時計の働きで起こる。この体内時計を動かしているのが
時計遺伝子と呼ばれる細胞内の遺伝子だ。時計遺伝子には2種類ある。脳にある中枢時計と、
体内の臓器などにある末梢時計だ。どちらも25時間周期で活性化、沈静化を繰り返す。
中枢時計の場合、この周期を24時間に調整するのが太陽の光だ。網膜から光が入り
脳に伝わるとリセットされ、一日の始まりを認識する。光で整える中枢時計に対し、
末梢時計を調整するのは食事だ。朝起きてからの2時間以内に食べることでリセットされ、
中枢時計と同調する。朝食を抜くと末梢時計がリセットされない。頭では1日の始まりを認識
できていても、体の時計は自前の25時間周期で動いている。このズレはいわば時差ぼけのような
状態を生み、体の不調にもつながりやすい。朝食の中身も重要だ。炭水化物とたんぱく質を
中心に、1日の食事量の4分の1以上を取る必要がある。6時から18時までの間が、食べても
太りにくい時間帯だそうだ。脂肪を溜め込まないためにはなるべく夕食を軽めにして、
3・3・4程度にとどめた方がいい。体温や血圧は睡眠中に最も低くなり、起きると上昇し始める。
運動能力や肺活量は夕方にかけてピークを迎え、夜になると緩やかに低下していく。カルシウムは
夕方に接取した方がいい。朝になるとカルシウムが血液中に溶け出してくるため、骨の破壊を
防ぐ薬は朝、形成を促す薬は夕方に飲むのが有効。
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