クリニックからのお知らせ

■★青魚の生食リスク★
アニサキスは新鮮な生のサンマなどにいる寄生虫で、食中毒の原因になる。
生の場合マイナス20℃以下で48時間以上冷凍する必要がある。
アニサキスは魚介類を宿主とする寄生虫だ。幼虫の時の時にサバやサンマの
内臓や筋肉で暮らし、それを食べたクジラなどの体内で成虫となり、
産卵を始める。この卵がクジラなどのフンに混じって海にまき散らされる。
アニサキスが寄生した魚を人が生で食べると「アニサキス症」と呼ばれる
食中毒になることがある。症状は、虫が胃壁を傷つけることで起きる激痛や
吐き気などで、早い人で食後30分、遅くても36時間以内に発症する。
人間は本来の宿主ではないので、居心地が悪い。そこで胃壁に頭を突っ込み、
暴れだすのです。病院で内視鏡検査を受け、内視鏡の鉗子でつまんで除去する。
アニサキスを除去すれば激痛はすぐ治まる。まれにアニサキスが腸に刺さる
患者もいて、腸閉塞などが起き、開腹手術が必要になるケースもある。
人間ドックでたまたま見つかる人もいます。胃壁に虫が刺さっていても、
痛みを感じないことがあるのです。ちなみに、死に至る症例はほぼゼロと考えて
いいという。厚労省は昨年から、食中毒の届出の際、「その他」とひとまとめ
にしていた寄生虫のうち、3種類をそれぞれ独立して数えることにした。
ヒラメにいる「クドア」、馬刺しにいる「サルコシスティス」、そして
「アニサキス」。正確に報告件数を把握することで、予防に役立てる狙いがある。
昨年のアニサキス症報告件数は22件。内訳は、シメサバ7件、サンマの刺身、
焼きサバ榛ずし各1件などで、焼きサバはバーナーで表面をあぶっただけでだった。
サンマやサバの刺身は、本来は猟師町の料理だ。だが、ここ10年ほどの物流の
効率化、鮮度管理の技術向上で、都市部でも味わえるようになり、ニーズが高まった
のだという。魚の筋肉に潜った虫をすべてみつけるには至難の業だ。せめてお年寄りや
子供には生食を避けてもらいたい。

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