クリニックからのお知らせ

■★新型の栄養失調症★
猛暑続きで、食欲もないし、集中力も途切れがち。すでに夏バテだという方は
いませんか。もしかしたら、その夏ばては新型栄養失調の状態なのかも知れません。
新型栄養失調とは、カロリーは足りているのに、たんぱく質やミネラル、ビタミン
などが不足している状態。戦後の食糧難の時代と違い、好きなときに、好きなものを
食べられる飽食の時代の偏食がもたらした現代版の栄養失調、という考えかただ。
例えば夏。汗を多くかくと体内のミネラルも一緒に流れ出る。食事はさっぱりとした
麺だけで済ませたり、氷菓子を食事代わりにしたりしたくなる。すると、ただでさえ
暑くて消費されやすいたんぱく質やミネラル、ビタミンが不足し、疲れやすく、
活動意欲が鈍っていく。この負のスパイラルに陥ると、新型栄養失調になってしまう。
症状は栄養不足が複合して起きるが、最も大切なのは、たんぱく質です。筋肉や血液、
骨、臓器などをつくる材料になるため、不足すると、貧血や脳出血、肺炎、骨折など
につながる。たんぱく質を多くとるには肉類が効果的だ。牛肉は、不足すると味覚障害
を引き起こす亜鉛も同時にとれる。豚肉は汗と一緒に流れやすいビタミンB1が豊富で、
鳩肉は抗酸化作用も期待できる。ヘルシー志向で肉類を敬遠する人は、新型栄養失調に
陥りやすい。お年寄りやダイエット中の若い女性、メタボが気がかりな40〜50代の男性
に見られるという。新型栄養失調の指標の一つは、血液中にあるたんぱく質の一種
アルブミンの量。一般的な血液検査で測ることができる。理想は1デシリットル当たり
4.3?以上。下回っている場合は、低栄養状態の可能性がある。予防は食生活の改善が
一番だ。基本は一汁三菜という。たんぱく質も牛、豚、鳩を日替わりで食べたり、
マグロなどの魚や乳製品、大豆からとたりしてバランスを考える。酢やハーブ、スパイス
などを使って食欲を増進させる工夫もあっていい。もっとも、朝食はトーストに
ゆで卵、飲み物といった人も少なくない。そんなときにお勧めなのは果物のキウイ。
野菜なら色が濃いもの。特に緑のモロヘイヤやブロッコリーは栄養価が高い。
上手に食べて、暑い夏をのり切ろう。
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