クリニックからのお知らせ

■★中高年の頻尿★
中高年になって、トイレに行く回数が増えてきたと感じることはありませんか。
頻尿になると、仕事や睡眠が妨げられるなど生活に支障をきたします。ただ、適切な
治療を受ければ、多くの場合、症状が改善すると言われています。頻尿は、尿を
ためる容量が低下したり、尿の量が増えたりすることで起こる。多くは治療で改善する。
日中に8回以上排尿すると頻尿とされる。夜間は就寝中に2回以上起きてトイレに行くと、
睡眠障害などの問題が出ることが多い。急に我慢できないほどの尿意をもよおし、
昼も夜も頻尿になるのが過活動膀胱だ。患者数は推計で40歳以上の12.4%、810万人。
加齢や出産で膀胱や尿道を支える筋肉が弱くなることで起こるとされるが、多くは
明らかな原因はわからない。治療は膀胱の収縮を抑える抗コリン薬を服用する。
7,8割の人は症状が改善する。ただ、緑内障の人は注意が必要だ。閉塞隅角型の緑内障の
人が抗コリン薬を飲むと、眼圧が上昇して失明する可能性がある。このタイプの緑内障や
抗コリン薬の副作用が強い人は3受容体刺激薬を使う。薬物治療法のほかに行動療法もある。
尿道をしめて尿意をしばらく我慢する膀胱訓練や、肛門をしめて尿意をしばらく我慢する
膀胱訓練や、肛門をしめたり緩めたりする骨盤低筋体操は、尿をためられるようにする
効果がある。男性は、過活動膀胱とともに前立腺肥大症が合併している場合が多い。
前立腺が大きくなると尿道が圧迫され、排尿障害を起こす。頻尿や残尿感じる、尿の勢いが
弱くなるなどの症状が出る。前立腺や尿道の筋肉を緩めるα1ブロッカーという薬を服用する
ことが多い。頻尿が改善されなければ、薬を併用する。一方で、水分の取りすぎで頻尿となる
ケースもある。成人の尿の量は、通常1日200〜2千ミリリットル程度とされ、その量が保たれる
くらいの水分補給で十分という。頻尿が夜間だけで、足のむくみがある場合は心臓の働きが
弱くなり、血液が滞って足に水分がたまっているかもしれない。この場合、夕方に20〜30分
程度の散歩など、軽い運動をして血流をよくすることで頻尿が改善される可能性もある。
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