クリニックからのお知らせ

■★エボラ出血熱★
西アフリカで広がっているエボラ出血熱。エボラウイルスに感染することで発病する
病気だ。感染から2~21日が過ぎると、発熱、のどの痛みで、頭痛など、風邪に似た
症状が出る。ひどくなると肝臓や腎臓が正しく働かなくなり、最後は目や鼻などから
出血して死亡する。致死率は最大で9割といわれているが、今回の西アフリカでの
大流行では6割ほどだ。患者の血液、つば、吐いたものなどに触れることで感染する。
治療にあたっていた意思が感染するケースもあった。さらに西アフリカでは、葬式に
遺体に触れる風習がある。うつるとは知らずにみんなで患者の遺体をさわったことが、
今回の大流行を招いたと考えられている。人々の間に根付いた風習は簡単には変えられ
ないから、感染が広がってしまった。残念ながら、いまのところ治療法は確立されて
いない。点滴を打つなどして体力低下を防ぐことくらいしかできない。ワクチンの
開発も進んでいるけど、まだ動物実験の段階だ。エボラとは発生地の近くを流れる川の
名前だ。調査の結果、エボラウィルスはコウモリからまず霊長類などにうつり、さらに
人間に感染した可能性があるという。発病者のくしゃみを近くで大量に浴びる場合などを
除けば、空気で広く感染する病気ではない。いまのところ、危険性は低いとみられている。


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