クリニックからのお知らせ

■★帯状疱疹★
帯状疱疹は加齢やストレスなどにより、病原体から身を守る免疫の働きが下がり
発症する。ぴりぴりとした痛みを皮膚に感じた後、数日後に赤い発疹がで場所は
胸、腹部、腕、顔、頭部など幅広く、体の片側だけに帯状に出る。帯状疱疹を
引き起こすのは、子供の頃にかかる例が多い水ぼうそうのウイルスだ。
このウイルスに初めて感染したときは水ぼうそうとして発症するが、治っても
ウイルスが体の奥の神経節という場所に逃げ込む。ウイルスはその後じっとして
いるが、加齢やストレス、過労などで免疫の働きが弱まると再び活性化し、神経の
道筋に沿って表面に出てくる。三叉(さんさ)
神経の場合は顔面に、肋間(ろっかん)神経なら胸や背中などの胴体部分に痛みを
引き起こす。それらの神経に沿って帯状の水ぶくれができる。頭皮で発症すると
髪の毛で気づきにくいこともある。通常は体の一箇所だけに起こるが、複数個所に
起こる例もある。帯状疱疹は免疫の働きが下がる50歳以上の発症が多い。
75歳以上ではさらには発症する可能性が高まる。一生のうちで6〜7人に一人が
帯状疱疹を発症するといわれている。高齢者の病気と思われがちだが、実は10〜20代
前半の発症も多い。職場の過労やストレスで発症するケースは以前より増えた。
ぴりぴりとした違和感を感じたら早めに皮膚科を訪れることが得策だ。体の半分の
一部に痛みまたは発疹がでたら、帯状発疹を疑ってほしい。治療は抗ウイルス薬の
投与が中心で、鎮痛剤やステロイドを使うこともある。発疹が出て3日以内に治療を
始めれば3〜5日で大半は3〜5日で大半は治る。早めに対処すれば症状が長引く可能性
を減らせる。通常は皮膚の発疹が治れば痛みも消えるが、ぴりぴりとするなどの
痛みが続く場合もある、後遺症の1つの「帯状発疹後神経痛」だ。数ヶ月から数年
続く人もいる。このほか顔面神経まひや耳鳴り、目まいなどの後遺症が出る例もある。
医師の指示に従い、きちんと治療することが大切だ。
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