クリニックからのお知らせ

■★動物からうつる感染症★
動物にかまれたり、ひっかかれたりすることでうつる病気があります。
動物のフンも原因になります。放っておくと重症化することもあるので、
見逃さずに早めに受診することが必要です。室内で動物を飼うケースが増え
以前に比べると動物とふれ合う機会が多くなっています。感染のリスクは
高まっています。動物から人にうつる病気は、人獣共通感染症や動物由来
感染症と呼ばれる。患者が多いのは、身近な猫や犬から感染する猫引っかき病
やパスツレラ症、カプノサイトファーガ感染症だ。いずれも原因は、猫や犬の口
や爪の中にいる細菌。かまれるだけでなく、口をぺろぺろとなめられてもうつる
可能性があるという。猫は犬よりも爪が長く、引っかかれると体の奥まで細菌が
入りやすい。猫や犬以外で代表的なのは、鳥からうつるオウム病。インコや
ハトなどのフンに含まれるオウム病クラミジアという微生物が原因で、乾燥して
粉々になったフンを吸い込むことで感染する。鳥を飼っている家や施設で起こる
ことが多いが、飼っていなくても起きないとは言えない。カメや蛇など爬虫類も
要注意だ。食中毒で知られるサルモネラ菌を持っていることが多い。触れた手を
よく洗わずにいると、口に入ってしまうことがある。これらの感染症は自然に
治ることが多く、抗生剤も効く。ただ、症状が発熱や咳など、かぜと似ているため
動物からうつったと気付きにくく、治療が遅れてしまいがちだ。中には肺炎や敗血症
髄膜炎を起こすものもある。病院に行ったら動物に触れたことを医師に伝えるように
してほしい。健康な人はそれほど心配する必要はないが、免疫力が落ちている
高齢者や持病がある人などは特に注意が必要だ。感染を防ぐには一緒のベッドで
寝たり、キスをしたりしになど、ある程度の距離を置き、節度を持って接してほしい。
動物に触れた後は、十分に手洗いをすることが大事だ。飼育している場所は、
フンを吸い込まないようにマスクしたうえでこまめに掃除したい。犬や猫を定期的に
シャンプーしてやうなど動物のケアにも気を使った方がいい。付着したダニやノミ
などが感染症を媒介するケースがあるからだ。
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