クリニックからのお知らせ

■★水分、塩分補給のポイント★
ここ数年、水分補給は老若男女必須の日課となっている。以前はアスリートに
向けた特別なプログラムと考えられていたが、スポーツに関わりのない人でも、
生活状況に応じて、1年を通してタイムリーな水分摂取を定着させることが大切と
考えられている。たとえば冬場、乾燥し暖房のきいた部屋で過ごす高齢者に
とっては、水分をとることが脱水による循環器系疾患などへの予防となるからだ。
日ごろから、外気温や室温などをチェックする習慣も身につけたい。プロの
トレーニングや炎天下の作業では1回に2〜3?もの汗をかくといわれる。
また不感蒸泄(じょうせつ)といって皮膚表面や呼気から無意識に失われる水分が
成人で1日に1?ほどとなる。日常的な睡眠時間を7〜8時間とすれば、寝ている
間にも300??近くは自然に失われるというわけだ。ではどれくらい水分を
補給するのが適切なのだろう。摂取のチャンスとしては食事の前後や起床後、
就寝前、運動前後、入浴前後、通勤通学の休息時間、外出前後がまずあげられる。
加齢とともに就寝中に目覚めるようになったら、その時も大切な水分補給タイム
と考えてほしい。トイレに通う回数が通常より増えるのも煩わしいので、一度に
飲む量は常温水で50〜100??くらいが適量だ。この他、食事として味噌汁、スープ、
果物、牛乳、乳酸菌飲料、氷菓などから水分はもたらされる。食欲不振が続くと
食事からの補給も止まることになり、脱水が加速されかねないから注意が必要だ。
水分と同時に塩分の補給もこの時期には注意を向けたい。梅干しの利用やダシの
効いたみそ汁、またミネラルの多い天然塩は食欲をかきたててくれるかもしれない。
生野菜、スイカ、トマトに振る塩にバラエティーを持たない目先を変えることも
さわやかな食卓をもたらすだろう。藻の入った海塩、湖水の天日塩、淡いピンクの
岩塩、炭の色でフワッとした食感の塩など、味わいの違いで食欲を喚起したいものだ。
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