クリニックからのお知らせ

■★蚊による感染症に注意★
最近、日本にいないはずのウイルスを媒介する蚊が相次いで見つかっている。
夏休みで旅行者が増えるのを受け、厚生労働省は警戒を強めるとともに注意を
呼びかけている。感染者が増えているのはデング熱。東南アジアや中南米で流行している
感染症だ。高熱や頭痛、発疹などの症状が出るが、通常は1週間ほどで治まる。まれに
鼻血などが止まらなくなり、重病化する。ワクチンや治療薬はなく、痛み止めなど
対症療法しかない。感染しても症状の出ない場合もある。感染している人は報告数よりも
もっと多いはず。知らないうちに感染を広げてしまう恐れもある。デング熱と同じ蚊が
媒介する、チクングニア熱のウイルスに海外で感染し、国内で発症した人も見つかっている。
東南アジアやインド、アフリカなどで流行し、発熱や頭痛、発疹などの症状が出る。
ワクチンや治療薬はない。感染を防ぐには、蚊に刺されないことだ。
流行地は気温が高く、短パンにサンダルなど薄着で過ごす人が多い。長袖や長ズボンを着て
肌の露出を減らしたり、防虫スプレーを使ったりする対策が必要になる。
熱帯地域ではよくある病気。帰国後に熱が出たら、医療機関を受診し海外に行ったことを
伝えてほしい。デング熱やチクングニア熱のウイルスは、熱帯夜亜熱帯地域に生息する
ネッタイシマカが媒介する。さらに、国内で広く生息するヒトスジシマカも、デング熱や
チクングニア熱のウイルスを媒介する。1950年ごろは栃木県が北限だったが、地域温暖化
などの影響で生息地が北上し、岩手県まで広がっている。患者が発生すれば、ヒトスジシマカ
が媒介し、国内で感染が広がる危険性がある。

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