クリニックからのお知らせ

■★色々な食欲不振の原因疾患★
食品は人間の基本的な欲求で、健康のバロメーターだ。食が進まない場合、何らかの
不調を抱えているかもしれない。食欲は脳の視床下部という場所で調整されている。
食べるのを促すのが摂取中枢で、満腹になると満腹中枢が働いて、それ以上食べるのを
やめさせる。この調整がうまくいかなくなると、食欲不振などにつながる。また、
交感神経と副交感神経からなる自律神経のバランスの乱れから食欲不振になるケースも
多い。食欲不眠の原因はさまざまだが、悲しい出来事や緊張感、疲れなどによって、
食事が進まなくなったという経験は誰にでもある。この場合、数日たてば食欲が戻る
ケースが大半で、あまり心配は。いらない。問題なのは、何らかの病気がもとになって
食欲不振を招いてる場合だ。代表的なものでは胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんなど
消化器系の病気のほか、腎不全、甲状腺機能低下症などがある。風邪やインフルエンザ
などで食欲が減退するのもよく知られている。食欲不振がしばらく続いたら医療機関を
受診した方がよい。うつ病や統合失調症などの精神的要因も考えられる。食欲不振や
体重減少のほか、憂鬱な気分、意欲の低下、睡眠障害などが続くとうつ病を疑う。
病気でなく日常の生活スタイルでも食欲不振は起こる。原因となるのは精神的なストレス、
運動不足、過労や睡眠不足、飲みすぎなどだ。年を重ねると足腰が弱ったり、食べ物を
かみ砕く能力が低下したりする。独り暮らしで孤独を感じてストレスが増す人もいる。
一方、女性は妊娠初期のつわりでも食欲が落ちやすい。また、やせたいとの思いから
自分がやせすぎだと認識できない、体重増を恐れて食べられなくなる、といった
摂取障害思春期などに出やすい。最悪の場合は死に至ることもある。日常生活でできる
食欲不振対策はどんなものがあるのか。まずは不要な夜更かしなどをせず、
できるだけ規則正しい生活を心がけることだ。適度に運動し、酒は適量に抑えることが
大切だ。食べ物の工夫も有効だ。消化がよく食べやすい物などを少しずつ食べるとよい。
最近はゼリーなどの栄養補助食品や飲料タイプの流動食もあるので、利用するのも手だ。
漢方は胃腸の具合を整えるのに向いている。食欲が低下すると、活力や行動するための
エネルギーも落ちて悪循環に陥りやすい。何かおかしいと思ったら、早めに対処しよう。
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