クリニックからのお知らせ

■★胃の不調の原因のピロリ菌感染とFD★ ?
「食欲がわかない」「食後に胃がもたれる」など、胃の調子が悪いと自覚する人は
少なくないだろう。こうした、ちょっとした不調は軽く考えて放置しがち。
だが、そのままにしておくと、いわゆる「慢性胃炎」になって常態化することもあるので
注意が必要だ。胃の働きが悪くなる主な原因としては「胃粘膜が傷つく」
「胃自体の動きが悪い」「胃の知覚過敏」「胃酸の分泌が多い」の4つがある。
胃の粘膜が傷つく様々な要因の中で、最も多いのがヘリコバクター・ピロリ菌の感染だ。
内視鏡で見ると、ピロリ菌に感染した粘膜には、萎縮や鳥肌といった特有の状態が
見られる。日本人は、欧米人に比べてピロリ菌の感染率が高い。ピロリ菌に感染すると、
胃粘膜が炎症を起こして老化が進み、胃潰瘍や胃がんのリスクも高まる。ピロリ菌を
取り除くには、医療機関で抗菌剤などによる除菌をすればよい。除菌すると、
しないときに比べて胃がんの発症率が3分の1に抑えられるという報告もある。
一方、胃の働きが悪くなったり、胃の粘膜が知覚過敏を起こしたりしている場合には、
内視鏡で見ても特に異常が見られないことがある。このように胃の「機能」に問題が
ある胃炎を、機能性ディスペプシア(FD)と呼ぶ。従来、神経性胃炎やストレス性胃炎、
胃下垂などといわれていたものだ。
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