クリニックからのお知らせ

■★腫れているときの抜歯★
歯が痛くて腫れるのは辛いことだ。できれば一気に症状をなくしてもらいたい、
そのためなら抜歯も受け入れられる、普段ならば抜歯を逃げていても、
強い痛みなどの症状を経験すると抜歯を受け入れる患者は多い。しかし
「腫れていると抜歯ができない」と聞いたことがある人はいるはずだ。
抜歯すれば症状がなくなりそうなものにと、疑問に感じるだろう。
化膿(かのう)が落ち着いてから抜歯をする方がよい理由はいくつかある。
赤く腫れているところを治療するので、まず出血が止まりにくい。
痛みが更に強くなることがあり、腫れが強くなることや、化膿が更に拡大
することもある。例えば歯でなくても、けがをして赤く腫れて動かせない体の
場所を強く押し、激しく動かせば、翌日にはもっと症状が強くなってしまう、
と考えると分かりやすいかもしれない。さらに局所麻酔の注射は、量を増やし、
注射範囲を広げても効果がでにくいことがある。化膿している場合は、切開して
膿(うみ)を出したり、歯の根の部分や、歯と歯肉の隙間である歯周ポケット内を
洗浄したりして炎症を鎮静させ、症状を落ち着かせから抜歯を行う。抗菌薬や
鎮痛剤を投与することもある。そうはいっても、痛みの原因が除去できる点を
考えると、抜歯が治療法の一つとなる場合もある。それはおのおのの病状による。
痛みが強くなり症状が差し迫ってくると、患者としては何とか処置してほしいと
感じると思うが、よく理解してほしい。こうした事態ににならないように、
普段から歯科医院に通って歯の手入れを欠かさないことが重要だ。
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