クリニックからのお知らせ

■★慢性疲労症候群★
憂鬱になったり、一晩寝ても疲れが残っていたり、などあまりにひどい症状が
半年以上続くなら、慢性疲労症候群かもしれません。心身のストレスが重いと、
脳に異変が現れることも分かってきました。30代男性はある朝、激しい頭痛と
悪寒に襲われた。寝つきが悪い日が続いていた。熱も37度台。「風邪だろう」
と思って会社を休んだ。夕方まで寝ると気分はよくなったが、翌朝も激しい頭痛が
ぶりかえした。我慢して出勤したものの、重い疲労感で集中できず、仕事にならない。
週末は倒れこむように眠る日々が続いた。そして半年ほどしてCFSの基準を満たしていると
判断された。ビタミン剤や漢方薬、抗うつ薬としても使われる「SSRI」という
神経伝達物質の働きに作用する薬を飲むと、2ヶ月ほどして疲労感が少なくなり、
半年後には日常生活に問題がなくなるまで回復した。CFSは強い疲労感が6ヶ月以上
続き、社会生活ができなくなる状態。本人の訴え以外にCFSと確定できるわかりやすい
基準がまだなく、「怠けている」と見られやすい。周りの目を気にしてストレスをため、
症状を悪化させる例も多い。こうした症状について、患者の脳を陽電子放射断層撮影で
調べると、炎症が起きていることがわかった。遺伝や感染症のほか、強いストレスを
受け続けることで免疫機能がおかしくなるらしい。疲労とストレスの負のスパイラルで、
回復が難しくなるメカニズムがかなり分かってきた。CFSは、感染症にかかってなる
以外に、生真面目な人がなりやすい傾向があるという。上司や同級生らの不快な言動を
正面から受け止めてしまったり、体調が悪いのに抱えている仕事を全部こなそうとしたり。
だから上手に断ったり、仕事の優先順位をつけたりするのが重要。性格はかえられなくても、
訓練でできるようになる。スポーツや漫才、漫画で笑うなどしてストレスを発散するのも
効果的だ。でもそれで解消できるのは「疲労感」だけ。睡眠不足や過労による疲労
そのものの回復ははやり、しっかり食事を取ってゆっくり寝るしかないという。疲労感
は「休みなさい」という体の信号。どんな薬も規則正しい生活をして初めて硬化がある。
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