クリニックからのお知らせ

■★がんはたばこが最大の原因か★
たばこは、がんの最大の原因で、日本からたばこがなくなれば、日本人のがん死亡の
約25%(男性では約40%、女性では5%)が消滅します。たばこのパッケージには
「肺がんの原因になる」とかかれていますが、たばこはほとんどすべてのがんを増やします。
例えば、肺がんによる死亡率は喫煙で4・5倍になりますが、咽頭がんでは30倍以上になります。
アルコールでもがんは増えますが、特に酒とたばこが重なると、がんの危険は一気に高まります。
アルコール関連の酵素が、たばこの発がん性物質を、より活性化する可能性があります。
喫煙者の男性で、日本酒換算で1日平均2〜3杯飲むと1.9倍、3合以上では約2.3倍、
がんにかかるリスクが高くなります。特に大腸がんでは、1日平均2合以上の酒を飲み、かつ、
たばこを吸う男性の場合、どちらもやらない人に比べ、発生率が約3倍となります。
もし酒もたばこもなくなれば、男性の大腸がん患者の約半分がいなくなる計算なのです。
たばこを吸わないこと、お酒を控えること以外には、野菜や果物を欠かさず、塩分を控えて、
運動を心がけ、太りすぎず痩せすぎないことが大事です。女性の場合、赤ちゃんを母乳で
育てた人のほうが、乳がんにかかる確率が確実に低くなります。ただし、菜食主義者だとがんが
少ないというわけでもありません。肉、魚、乳製品を含めて、バランスのよい食事がお勧めです。
焼き魚や焼肉の焦げも少しなら問題ないでしょう。逆に、運動はできるだけしたほうが、がんの
予防になります。男性の場合、おおまかに言って、がんの原因の3分の1がたばこ、もう3分の1
が飲酒やその他の食生活ですが、残りの3分の1はどうすることもできません。がんは100%の
生活習慣病ではなく、「生活習慣病」な病気だということです。がん検診が必要な理由がここに
あります。
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