クリニックからのお知らせ

■★睡眠時無呼吸症候群★
日本人の骨格は欧米人より奥行きがなく、のどの気道がもともと狭い人が多い。
あごが小さいと舌が盛り上がり、なお狭くなる。こうした骨格の問題に加え、
寝ているときに筋肉の緊張がゆるむと、気道がふさがれてしまう。無呼吸症の
9割以上は、この閉塞型が閉める。筋肉は加齢とともにゆるみやすくなるので、
中高年になると発症が増える。飲食や疲労、体重増加も気道を狭くする要因になる。
禁酒や減量をすれば、ある程度危険を減らせるという。健康な人は浅い眠りと深い眠り
を約90分周期で繰り返す。呼吸ができないと酸欠になり、深い眠りが妨げられ、
日中の眠気につながる。だが、眠気だけの問題ではなく、命に関わる重大な病気だと
認識するべきだ。酸欠で心臓に大きな負担がかかり、不整脈や高血圧、糖尿病などの原因
になる。症状を悪化させることもある。無呼吸症に気づかない人は多い。治療が必要な
無呼吸症が21%、軽症も含めると59%も見つかった。健康な人でも1時間に5回程度
までは無呼吸や低呼吸になるが、重症なら数十回にも及ぶ。疑いがあれば、1泊入院して
受ける精密検査に進む。就寝中の呼吸や睡眠の状態などを専用の検査装置で詳しく調べる。
軽症の場合、マウスピースで気道を広げる治療をする。ただ、重症だとほとんど効かない
ので、持続的気道陽圧法(CPAP)という治療法になる。治療をしない重症患者が
12年間に心筋梗塞などで死亡した率は健康な人の2.9倍だった、という報告がある。
治療を受けた患者の死亡率は健康な人とほぼ同じだったという。
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