クリニックからのお知らせ

■★高齢者の難聴★
高齢者の難聴にはどう対処すればよいのでしょうか。難聴は、わかりにくい
障害で、周囲から繰り返し尋ねる人で面倒、聞き違えるので迷惑などと
思われて人間関係が悪くなる恐れもあります。早く気づいて、自分に合った
補聴器を正しく使うことが重要です。聴力の衰えは早ければ30代から始まる。
少しずつ進むため、気づかずに悪化する人もいるという。高齢者に多いのは、
鼓膜などの部分に以上がある「電音難聴」でなく、耳の奥の細胞がダメージを
受ける、感音難聴と呼ばれるタイプだ。治療するのは難しい。このタイプは、
小さな音が聞こえにくくなる一方、大きな音に敏感になるのが特徴。
高齢者だと、高い音から聞こえなくなることが多い。「あいうえお」という
母音は聞こえるが、「か行」「さ行」などが聞こえづらくなるのもサインの
一つだ。かつて補聴器は自分の声がこもって聞こえ、慣れるのに時間がかかる
とされた。だが、今は性能が上がって不快感が少なくなり、軽度の難聴の人でも
調整しやすくなった。補聴器はコミュニケーションの道具。正しく使うと、
抑うつの発症を抑えられる可能性がある。聞こえづらさを感じたら、早めに受診を。
聞こえの改善には、話しかける周囲の理解も不可欠だ。大声ではなく、ゆっくり、
文末まではっきりと。口元が見えるよう正面から向き合って話そう。
補聴器をつけても同じ配慮を忘れないよう。

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