クリニックからのお知らせ

■★肺炎球菌★
肺炎は高齢者の死因の第3位。原因となる微生物では肺炎球菌がトップを占める。
65歳以上を対象にした肺炎球菌ワクチン接種が、法律に基づく定期接種として
10月から全国の市区町村で始まった。肺炎球菌は主に鼻やのどの奥にいて、
子供から高齢者に感染しやすいとされている。免疫力が落ちると、気管支炎や肺炎、
肺血症などを引き起こすことがある。自宅で暮らす人が街中で肺炎に感染・発症する
「市中肺炎」で同病院に入院した65歳以上の544人では、肺炎球菌が30・3%
で最も多く、次がインフルエンザ菌の7.5%だった。肺炎球菌には93種の型がある。
定期接種で使うのは23価肺炎球菌ワクチンで、23種類の型に対する免疫がつき、
肺炎球菌による感染症の約8割をカバーできるとしている。ワクチンの効果は5年以上
続くが、年々下がっていくとされる。肺炎球菌で肺炎になるリスクを減らし、感染しても
重症化を妨げる。インフルエンザに感染した後の肺炎も肺炎球菌が原因になることが多い。
高齢者の肺炎の原因では、口の中の雑菌を含む唾液が誤って気管に入って生じる誤嚥性肺炎
が多い。口の中には肺炎の原因になる菌がたくさんいる。歯がある、ないにかかわらず、
口腔ケアの仕方を歯科医に教わると良いでしょう。嚥下の力を保つために、話すことや
歌うこともお勧めです。

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