クリニックからのお知らせ

■★関節リウマチ★ ?
関節リウマチで最初に現れる症状は、関節のこわばりや腫れ、痛み、熱感などですが、
これは変形性関節症の症状とよく似ています。この二つの病気は、初期症状は似ていても
病気の性質も進行のしかたも治療法もまったく異なります。変形性関節症の主な原因は
加齢や荷重ですので、中高年以上の年代ではよく見られます。関節を動かしたり、
重みがかかったりすると痛みが出ますが、動かさなければ痛みはありません。関節が
壊れていくこともありません。一方、関節リウマチは、若い人から高齢者まで幅広い年齢層
で見られる、なかでも30代〜50代、特に40歳代に最も多く発症しています。
女性に多いのも特徴です。免疫の異常が病気の発症にかかわっています。変形性関節症と
違い、進行すると、じっとしていても関節の痛みと腫れがあり、適切な治療をしないと、
徐々に関節が壊れて、強く変形してきます。初期に、他の病気と鑑別することが重要で、
早く治療を始めるほど、その後の経過がよくなります。早めに医療機関を受診しましょう。
関節リウマチは、自己免疫疾患という全身の病気のひとつです。関節リウマチでは、
関節にある滑膜という部分の成分を免疫システムが異物と認識し、これを排除しようと
働きます。傷ついた滑膜は炎症を起こし、腫れや痛みを引き起こします。炎症はしだいに
慢性化し、周囲の軟骨や骨を侵しながら、関節を破壊していきます。病変は、手指の第2・
第3関節などの比較的小さな関節から始まることが多いのですが、全身のさまざまな関節に
起こる可能性があります。関節は、やわらかく熱をもって腫れます。特に紡錘状の腫れは、
関節リウマチに特徴的な腫れ方です。痛みは、初めはあまり強くありません。
関節を動かしたり、押したりすると、なんとなく痛みを感じる程度です。腫れや痛みは
しだいに強まります。
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