クリニックからのお知らせ

■★冬の小児の感染症★
発熱や鼻水、のどの痛みなどの症状が子どもに出た時、特に注意が必要な
感染症があります。インフルエンザだけではありません。この冬に目立って
いるのが、RSウイルスとA群溶血性レンサ球菌(溶連菌)による感染症です。
RSウイルスは呼吸器の感染症。大きい子どもや大人だとせきや鼻水などの
軽いかぜの症状で自然におさまることが多いが、乳幼児は重症化しやすい。
せきやくしゃみに伴うしぶきを吸い込んだり、ウイルスがついたものを
触ったりなめたりしてうつる。2歳までにほぼ全員が感染する。
うち20〜30%が重い細気管支炎になるという。肺炎になり、入院して酸素吸入や
人口呼吸器が必要になることもある。重症化のリスクが高い子どもには、予防の
ため流行期に抗体薬を注射する。一方、溶連菌が起こす病気で患者数が多いのが、
のどの炎症だ。5〜15歳の学童期の子どもに多い。急に高い熱が出てのどの痛みが
強いが、せきや鼻水はないことが多い。話すときのつばなどによるしぶきで感染する。
毎年、冬と春から初夏に患者数が増える。予防は手洗い、うがいが基本。
虫歯の治療も大切だ。感染した子には、他の人にうつさないよう、マスクをつけ
させたほうがいい。治療には、ペニシリンなどの抗菌薬が有効だ。適切な治療を受け
ないと、2〜3週間後に、おしっこが赤くなる急性糸球体腎炎や、熱・関節痛を伴う
リウマチ熱などになることもある。薬は途中で勝手にやめず、処方された分を子どもに
しっかり飲ませることが大切です。
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