クリニックからのお知らせ

■★カビ対策でアレルギー予防★
家庭内で発生する空気の汚れの主役はカビだ。室内に漂うカビの胞子が、
ぜんそくなど呼吸器のアレルギー疾患の原因になることはよく知られている。
一見、掃除がゆきとどいたきれいな家庭でも、水回りなど湿気の多いところ、
ウオークインクローゼットなど、換気の悪い場所に置かれた家具の裏側など
見えない場所でカビは増える。空気清浄機で浮遊するカビの胞子は除去
できるが、床に落ちた胞子は残って新たな発生源となる。カビを元から断つ
のに必要なのは換気と除湿だ。少なくとも朝夕2回、しっかりと換気したい。
換気しにくい場所では除湿機も有効だ。今年、中国からの飛来が話題となった
微小粒子物質(PM2.5)は、大きな粒子より長期間、大気に漂って拡散
する上、吸い込むと肺の奥まで達するため、COPD(慢性閉塞性肺疾患)
による呼吸機能低下の原因になる。カビ対策などで日常的にはしっかり換気を
しつつ、PM2.5の値が環境基準を超えた場合、時に自治体が注意情報を
発表した場合には、住宅の窓を閉めるなど換気を控えめにしたい。ただし、
屋内で窓を閉めていてもPM2.5など大気の汚染物質はドアの隙間やフィルター
が装備されていない換気装置から入ってくる。その場合空気清浄機の使用が
対策の一つになる。
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