クリニックからのお知らせ

■★冬に増える救急車の出動★
怪我や急病の際に頼りになる救急車。高齢化の進展で出動件数は年々
増えている。特に冬は、高齢者の入浴中の事故や、年末年始の飲酒による
急性アルコール中毒などが多くなる。緊急時は迷わず救急車を呼ぶべきだが、
明らかに軽症などの場合は、利用を控えることが重要だ。昨年の救急車の
出動件数は全国で約592万件で、過去最多を4年連続で更新した。
東京消防庁の調査では昨年、都内で搬送された人の約半数が65歳以上
だった。緊急性がないのに救急車を呼んだ例や、呼んだ例や、呼んだけれども
結果的に必要がなかった場合もある。本当に救急車を必要とする人が困らない
よう、緊急性のない通報はしないことが鉄則だ。救急車の出動件数が増えるのは
これからの季節だ。高齢者による入浴時の事故や年末年始の飲酒事故の増加、
インフルエンザ、雪による転倒などの通報が増えるためだという。
特に気をつけたいのが65歳以上に多い入浴時の事故だ。寒い冬は風呂の温度を
高めに設定しがちだ。しかし、高温の風呂に長時間入ると体温が上がり過ぎ、
意識障害が起きやすくなるという。意識を失って湯船で溺死したり、体温上昇が
血圧の低下を招いて死にいたったりする恐れがある。風呂の温度はセ氏41度
以下に設定し、入浴時間は10分にとどめることが大切だ。また、暖かい部屋から
寒い脱衣所などに移動する際は、血管が収縮して血圧が上がってしまう。
心筋梗塞や脳卒中の原因になるので、暖房やシャワーの湯気で脱衣所や浴室を
暖めておくことも効果的だ。入浴事故に限らず、重大な怪我や病気の恐れがある
場合はためらわずに救急車を呼ぶ必要がある。15歳未満の子どもでは、顔色が
悪く全身にじんましんが出た、激しい腹痛で苦しがり嘔吐(おうと)が止まらない
などのケースも緊急性が高い。自分や家族などが急病になると、どうしても
慌ててしまう。いざという時に困らないよう自分の住む地域で提供されている
相談サービスを事前に調べておくのが得策だ。
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