クリニックからのお知らせ

■★ピロリ菌の除菌について★
胃の粘膜にすみつく細菌、ヘリコバクター・ピロリ。国内では中高年を中心に
約3500万人が感染しているとみられている。慢性胃炎を起こし、胃潰瘍や
十二指腸潰瘍、胃がんなどの病気の原因とされる。胃が痛いとか重いとかの症状は
よくあること。その原因がピロリ菌かどうかはわかりません。感染していても
自覚症状のない人も多いのです。薬を飲んでピロリ菌を除菌しても、痛みなど
症状が治るとは限らない。ただ、ピロリ菌に感染した「鳥肌胃炎」の場合は、
胃の痛みの症状が除菌すれば半分くらいの人で治るという。胃の粘膜が
鳥肌のようにブツブツ盛り上がった状態になっているのが特徴だ。ピロリ菌に
感染しているのかを調べるにはきちんとした検査が必要だ。内視鏡検査で胃炎と
診断され、さらに検査でピロリ菌感染が見つかった場合、除菌治療の対象になる。
公的医療保険を使った除菌治療は、以前は胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの患者に
限られていたが、昨年2月からはこのような胃炎も治療できるようになった。
除菌に使う薬は3種類。副作用には、下痢や軟便などがある。除菌をすると、
内視鏡で見た胃炎は改善して粘膜が健康な状態になっていく。症状をきっかけに
ピロリ菌を調べようということには意味があります。除菌によって胃炎が治る
意義は大きいです。ピロリ除菌が広まれば将来の胃がん死亡を減らせます。
胃がんで亡くなる人は国内で年約5万人。除菌で胃がんの発生を減らすことが
できれば胃がんでの脂肪が減るというただ、除菌が成功した人でも胃がんを100%
防げるわけではない。除菌後も定期的に検査を受ける必要はあるという。
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