クリニックからのお知らせ

■★高齢者の心不全★
「2階に行く階段が息苦しくて上れなくなった」「坂道を上っていくと息切れする」
そんな症状の原因の一つが心不全です。全身に血液を送る心臓のポンプ機能が低下
してうまく動かなくなった状態で、70歳以上になると目に見えて増えていきます。
心不全で困っている人の多くは高齢者。息切れ、体重増加、足のむくみ、足のむくみ
などの症状が出ますが「年のせい」と諦めずに治療することで改善できる患者さんも
多くいます。心不全になると血の巡りが悪いために腎臓で作られる尿の量が減るなど
して水分が体にたまる。肺にも水がたまって酸素を取り込めずに息苦しくなる。
食べ過ぎたわけでもないのに1週間で体重が2〜3?増えたような時は、体に水分
がたまっている可能性がある。心不全は高齢になるほど多くなる。高齢者は肺や
腎臓などが悪いことが多く、いろいろな原因で息切れやむくみが起きる。
高齢者の心不全には総合的な対処が必要になる。塩分を取りすぎたり、精神的、
肉体的なストレスがあったり、薬を飲み忘れたりすると心不全は悪くなる。
慢性の心不全が起きる原因は、高血圧、心筋梗塞、心臓弁の病気、不整脈など
さまざま。診断には症状のほか、心電図、X線超音波などの検査をする。
心臓から分泌されるホルモン、BNPの検査もよく用いられる。BNPの値が100以上だと
治療の必要がある。高齢者は、息切れがあっても自分から訴えないことがある。
息が苦しそうか家族の目も大切。初期に気づいて適切な治療をすればその後も
安定しやすいです。治療では自己管理が大切になる。薬はきちんと飲む。
食べ物からとる塩分は、1日6グラム以下を目標にする。たばこを吸う人は禁煙をする。
重症でない限りは適度な運動が必要で、専門家の指導のもとで運動療法などに取り組む
心臓リハビリテーションができれば安心だ。
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