クリニックからのお知らせ

■★冬の皮膚の乾燥と入浴★
今は暖房による乾燥も加わり、角層には厳しい季節だ。温かいお風呂は気持ちがいいが、
気をつけないとかえって乾燥をすすめる一因になるようだ。入浴すると角層に
含まれる保湿成分が湯に溶け出す。このため、風呂から上がるとすぐに乾燥が
始まり、入浴前を100とすると、20分後には80まで下がってしまうという。
風呂から上がったら、できるだけ早く、10分以内には保湿剤を塗りましょう。
保湿剤が入った入浴剤を入れると、保湿成分が溶け出すのを抑え乾燥しすぎるのを
防げます。高齢者の皮膚は薄く、保湿成分や皮脂を作る能力能力も低いので、
乾燥しやすい。乾燥による刺激が続くと、知覚神経が角層のすぐ下まで伸び、かゆく
感じるようになる。バリアー機能が低下していることもあって、皮膚をひっかくと
皮膚炎を起こしやすい。70歳前後以上の世代は、高度成長期に家風呂と
ナイロンタオルが普及し、体をごしごし洗う習慣がついている。このような強い
洗い方では角層がそぎ落とされる恐れが高まるという。42度より低い湯に
2〜3分使った後、かるくなでれば、古い角層は自然にはがれます。
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