クリニックからのお知らせ

■★逆流性食道炎で胸焼け★
口から入った食べ物は食道、胃、小腸、大腸を通過し、栄養分が吸収されて不要なものは
便となって排出される。この過程では胃酸や腸液などが消化や吸収に役立っている。
食べ物は一方通行で、逆方向には進まない。胃液は塩酸を含む強い酸性で、食べ物を消化
するだけでなく、一緒に入ってくる雑菌を殺したりする役目もある。強い酸は当然ながら
人体にも有害だが、胃では粘膜を保護する粘液が分泌され、塩酸からの攻撃を防いでいる。
ところが逆流性食道炎という病気では、本来は一方通行のはずの胃液が、胃から食道へ逆流
してしまう。食道は酸に対する防御能力が低く、粘膜がただれてしまう。軽いうちは胸焼け
程度だが、ひどくなると痛みを感じたり、飲み込むのが難しくなったりする。生活様式の
多様化で、夜遅く食べる人が増えている。肥満や酒の飲みすぎなども多い。この結果、
逆流性食道炎に悩む人も増えている。食道の内視鏡検査で簡単に診断でき、効果が期待
できる薬もある。それでも、規則正しい食生活や飲みすぎないことで予防するほうが得策
だろう。
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