クリニックからのお知らせ

■★冬季うつ病★
冬が深まるにつれ、気分が落ち込む。朝なかなか起きられず、甘いものばかり
食べたくなる。もしかしたら「冬季うつ病」という病気かもしれません。冬季うつ秒の
原因は冬の日照量不足だとされます。冬は日が短くなるうえ、外に出る機会も少なく
なりがちだ。光を浴びる量が減ると、心のバランスを整えるとされる脳内の神経伝達物質
「セロトニン」をうまく作れなくなり、うつ病を発症すると考えられている。
気分が落ち込む、人と会いたくない、といった典型的な症状だけでなく、睡眠時間が
長くなる、甘いものを一度にたくさん食べるなど、一般のうつ病ではみられない症状が
出るのが特徴だ。甘いものを食べたくなるのは、脳内でセロトニンを作るために必要な
糖質を体が無意識に欲しがるのが原因とされており、チョコレートや菓子パンなどの
過食につながるという。外出がおっくうになり、運動量も減るため、一冬で体重が5〜6?
増える場合もあります。季節が人の気分に影響を及ぼすことが、病気ととらえられる
ようになったのは1980年代半ば。米国の診断基準では、2年以上繰り返して特定の季節
だけ に症状が出ると「季節性感情障害」と診断される。そのほとんどが冬季うつ病だ。
日本ではただうつ病と診断される。治療は、人工的に明るい光を浴びる「高照度光療法」が
第一選択肢だ。セロトニンの分泌が促され、早ければ数日で効果が出る人もいるという。
光を浴びる際は、網膜に光が届かないと効果がないため、なるべく正面で光をとらえる。
人口とともに自然光を浴びた方が効果が高く、室内では窓側に座る、電車では窓から
外を見る、などを生活でも意識するとよい。発症のピークは20代前半という。
不規則な生活をきっかけに発症する例が多い。治療の際は早寝早起きなど生活指導も
重要だ。

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