クリニックからのお知らせ

■★せきぜんそく★
かぜをひいた後、熱や鼻水などは治ったのに、せきがなかなかおさまらず、
夜に咳がひどくなる。最近増えている「せきぜんそく」という病気かもしれません。
せきは普通、のどから肺につながる気道の中の異物や分泌物を外に追い出すための
防御反応として出る。かぜなどの感染症などであれば、大半は3週間ほどでよくなる。
一方、「せきぜんそく」の場合は、気温や湿度の変化、たばこの煙、排ガス、
アルコール、急な運動といった外からの刺激に、気管支を覆う筋肉が敏感に反応して
咳が出る。せきが8週間以上続く患者の約半数があてはまるという。ここ20年ほどで
増え、病名が知られるようになった。かぜが原因で発症する割合が最も高い。
熱や鼻水、のどの痛み、たんなどはおさまったのに、せきが続く。せき止めの薬は効かない。
大半は夜から早朝にかけて悪くなる。アレルギー性皮膚炎など、アレルギーがある人は
なりやすい。ぜんそくのように呼吸困難になったり、呼吸時にゼーゼーという音がしたり
することはないが、未明が最も調子が悪く、夕方はよくなるなど、ぜんそくとの共通点も
多い。大人では、治療しないと約3割がぜんそくに移行する。治療はぜんそくと同じ
吸入ステロイド薬と気管支拡張薬が基本になる。かぜをひき始めて3週間たっても
せきに悩む場合は、専門医を受診してください。ひどいせきを放置すると、肋骨が折れたり
横隔膜が筋肉痛になったりすることもあるという。咳が続く原因は様々だ。
肺がんや結核が隠れていないかどうか、胸のX線撮影を受けるよう。ほかに胃液が食道に
逆流するためでもせきが続く。せきは、不安や緊張によっても悪くなる。「せきぜんそく」
を含めて、せきがひどくなるのを防ぐには、外出時にマスクをするのがよい。鼻や口を
覆うと、温度や湿度の変化を感じにくくなる。疲れやストレスをためないようにすると
ともに、心配しすぎないことも大切です。

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