クリニックからのお知らせ

■★慢性閉塞性肺疾患(COPD)に注意★ ?
風邪がなかなか治らない。ずっと咳や痰が続く。階段を上ると息切れする。
このように「呼吸器が弱い」と感じる人は、一度、呼吸器科などで検査を受けて
ほしい。慢性呼吸器疾患の研究が進み、こうした症状を持つ人のなかに、肺の機能低下
が進みやすい場合があり、早めの対策が必要なことがわかってきたからだ。
肺の機能は健康な人でも加齢とともに少しずつ低下するが、なかには40代以降になって
機能低下が急速に進むことがある。主な原因となる病気が慢性閉塞性肺疾患(COPD)
で、空気の通り道である気道や、酸素を取り込む肺胞という組織に炎症が起こる病気だ。
自覚症状は運動時に呼吸が苦しくなったり、慢性的に咳が続くなど。進行すると息切れ
などで着替えや入浴など日常生活にも支障が出るため、老後の生活の質が大幅に低下し、
介護の負担増につながることもある。COPDは喫煙経験者のおよそ15%が発症する
という。若いころの喫煙が原因になることもあり、禁煙しても病気が進むことがある。
また最近、喫煙経験が全くなくても、気管支ぜんそくなどがある人のなかにCOPDを
発症するケースがあるとわかってきた。両者に共通の発症メカニズムとして専門家が
注目するのは、肺で起きている「炎症の悪循環」だ。肺に炎症が起きると肺の気道上皮が
傷つき、細菌感染やアレルギー反応などが起こりやすくなり、それが気道上皮をさらに
広く傷つける。COPDの患者の肺では、こうした悪循環が起きている可能性がある。
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