クリニックからのお知らせ

■★不眠と尿トラブル★
夜中に起きてトイレに行く。その回数が増えて眠れなくなったなどということは
ないだろうか。こうした現象は加齢とともに増えていくが、不眠は尿のトラブルとも
複雑に絡み合っているとされる。そのメカニズムと対策法を専門家に聞いた。
約3千の成人のうち2割ほどが不眠を訴え、さらにその約8割が夜中に目覚めて
しまうことが多い中途覚醒だった。尿トラブルでは、夜間頻尿が圧倒的に多い。
まず「昼夜とともに(何度も)トイレに行きたくなるのか、夜だけなのかをチェック」
することが大切。昼夜両方の頻尿には、頻尿器科系のトラブルや水分を多く取ることや
病気などで尿量が多くなる多尿などが背景にある。前者の代表的なものは急に尿意を催す
過活動膀胱や、尿の出が悪く常に残尿感がある前立腺肥大などだ。頻尿が夜だけの
人のうち、夜の尿の量が多くなる夜間多尿は、加齢などによって心臓や血管のポンプ機能
が衰え、重力で下がった水分が心臓や腎臓にもどれず下半身にたまってしまうことでも
起きる。夜、足にむくみなどがあれば、足に水がたまっている可能性がある。就寝する
およそ3〜4時間前に入浴するのも一つの方法。ふくらはぎのマッサージも頻尿対策に
つながる。もちろん、就寝前には利尿作用のある飲み物を控えるのも大切だ。頻尿が
夜間だけで、ぼうこうや前立腺にも不調がないなら、不眠も原因と考えられる。夜間に
目が覚めてトイレに行きたくなるのは「寝すぎ」も原因かもしれない。眠りの質を高めて
おけば、尿意で中途覚醒することも少なくなる。睡眠が浅いと感じたら、あえてベッドで
横になる時間を短くしてみるといいかもしれない。夜間の頻尿には、心臓のトラブルや
睡眠時無呼吸症候群などの疾病が隠れていることもある。年のせいだからで片付けないで、
まずは専門家を受診して原因を突き止めよう。病気が隠れていなければ、生活を見直す
ことで、症状を改善できる可能性が出てくる。
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