クリニックからのお知らせ

■★食品表示「自然なら安心」は短絡的★
食品表示を見ている人でも、食品の安全性については特定のイメージが先行し、
誤解している例が多くみられます。最も目立つのが、天然や自然のものは加工品
より安全で安心という思い込みです。天然や自然の食べ物はすべて安全なのでしょうか。
フグなどの魚介類やキノコのように、毒成分(自然毒)を持つ動植物なども多数
知られています。食中毒を起こす細菌やウイルスなどが付着している場合もあります。
さらに自然の食べ物では、産地や収穫時期によって含まれている成分の種類や量が
バラバラであるケースも多いのです。加工品には保存料などの添加物入っているから
と、一律に危険だとみなす人も多いようですが、これも誤解です。保存料は科学的
データに基づき使用方法や量が食品衛生法などで制限されており、健康被害が出ない
状況で使われています。逆に保存料が入っていなければ日持ちが悪くなり、細菌による
食中毒を起こす可能性があります。摂取量に対する認識も欠かせません。体によい成分や
食品であっても無制限に継続して食べれば、人体に悪影響が出かねません。極端ですが、
しょうゆもがぶがぶと飲んだら有毒です。含まれる成分と量を示す食品表示は、特定の
成分だけを摂取し過ぎないための目安として活用できます。

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