クリニックからのお知らせ

■★物忘れに潜むもの★ ?
女性の場合、甲状腺機能低下症も見逃せない。甲状腺ホルモンの分泌が低下して、体全体の
代謝が落ちるため、体重の増加や冷え、眠気などに加えて、頭がよく働かない、意欲が低下
するなどの症状が出る。40歳以降の女性に多い。薬で甲状腺ホルモンを補うと劇的に
よくなる。てんかんは子どもの病気と思いがちだが、もの忘れを伴うタイプは主に、
40〜50代で発症し、けいれんは生じない。発作が起こると数分〜数十分間、意識が
もうろうとなり、その間の記憶がない。普段の記憶力も多少落ちる。抗てんかん薬が
よく効く。栄養不足が原因のこともある。ダイエットや摂取障害で、脳に欠かせない
ビタミンB12やB1、葉酸などが不足し、ボーッとしたり、記憶が落ちたりする。
総合ビタミン剤の投与でよくなることもあるが、基本は毎日の食事。これらの栄養素は
レバーや肉、豆、緑黄色野菜などに多く含まれる。また記憶力の低下は精神安定剤や
入眠剤などの薬の不適切な使い方や、更年期の女性ホルモン減少でも起きるようだ。
多くの人にとって、もの忘れを改善し認知症予防にも役立つ対策がある。まずは運動。
睡眠も大事で、昼寝もいい。人に会っておしゃべりするのも効果がある。脳にいいとされる
ドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)を含む青魚や、認知症を
予防する働きのあるビタミンA、C、Eが豊富な緑黄色野菜も積極的に食べたい。
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