クリニックからのお知らせ

■★体調のバロメーターになる脈★
健康な成人の場合、安静時の脈は1分間に50〜100程度。個人差はあるが、
70回前後の人が多い。運動したり、緊張したりすると速くなり、就寝時やリラックスを
しているときは遅くなる。また、心臓などの病気があっても、速さリズムが乱れる。
日頃から自分の脈の状態を知っておくと健康管理に役立つ。手首が難しい人は、首頚動脈で
測ることもできる。脈の異常は不整脈と呼ばれる。脈が「速い」「遅い」「飛ぶ」「不規則」
の4種類に分けられるが、最近、特に注目されているのが、脈が不規則になる「心房細動」だ。
心房細動自体は命に関わらないが、脳梗塞の原因になりやすい。心房の収縮力が落ちるため、
血液がよどんで血栓ができこれが脳まで運ばれて血管を詰まらせる。
脳梗塞の中でも最も重症になりやすいタイプといえる。動悸や息切れ、胸の違和感などの
症状が出ることがあるが、無症状の人も多く、脳梗塞を起こして始めて気づく例も少なくない。
脈が不規則に乱れていたら循環器内科や循環器科を受診するように。高血圧が引き金になる
脳出血は、血圧を管理することで激減した。心房細動による脳梗塞も脈を測る人が増えることで
減らしていけるはず。不整脈で一番多いのは、期外収縮だ。一瞬どきんとしたり、脈が飛んだり
したように感じる。これは健康な人の8割が経験しているともいわれ、あまり心配が要らない。

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