クリニックからのお知らせ

■★糖尿病新薬脱水症などの副作用!★
昨年4月以降に相次いで発売された新型の糖尿病治療薬を服用した患者10人が
死亡していたことが、各製薬会社による副作用調査でわかった。因果関係は必ずしも
明確ではないが、脱水症状を招き死亡につながったとみられる事例もあった。
新薬は「SGLT2阻害薬」で、生活習慣が原因で患者数が多い2型糖尿病が対象。
インスリンの分泌を促す従来の薬と違い、尿中の糖を体内に吸収させるたんぱく質の
働きを邪魔し、体内に出して血糖値を下げる。利尿作用があり、体重を減らす効果も
あるとして注目されている。各社の調査を集計したところ、約3700人で約4800
件の副作用報告があった。うち重篤なものは皮膚障害、尿路感染症、脱水症など630件
で、10人が死亡していた。副作用報告は因果関係にかかわらず幅広く届けられる。
最も早い4月に発売された「スグーラ(アステラス製薬など)」では4人が急性心筋梗塞
などで死亡。「フォシーガ」(アストラゼネカなど)でも4人が死亡し、うち2人は脱水
症状だった。「アプルウェイ/デベルザ」(サノフィ/興和など)では1人が死亡、
利尿剤を併用し下痢や嘔吐の症状が見られた。「ルセフィ」(大正製薬など)でも脳梗塞で
1人が死亡し、要因について「脱水が考えられる」と報告された。日本糖尿病学会の委員会は
昨年6月と8月、新薬の副作用の事例と対策をまとめ、高齢者への投与は慎重に検討する
ことなどを呼びかけた。適切に水分補給しないと脳梗塞などを起こす恐れがある。
当初想定していなかった皮膚障害の報告も多く、副作用情報を広く共有し、重篤化を防ぐ
必要がある。
Topページに戻る