クリニックからのお知らせ

■★ロタウイルス感染症について★
ウイルスなどが原因で激しい嘔吐や下痢を起こす感染性胃腸炎。春先になると
冬に多いノロウイルスが下火になり、ロタウィルスがピークを迎えます。かつては
白いかゆ状の便が出るといわれていたが、白くない場合もある。症状だけでは
ノロウイルスと区別がつきにくい。ロタウイルスは患者の便の中に含まれ、
口から体内に入ることで胃腸炎を起こす。患者は3才くらいまでの乳幼児が中心。
大人から子どもまでかかるノロウイルスとは異なります。注意が必要なのは、繰り返す
嘔吐や下痢で水分が失われる脱水症状だ。普段より濃い色のおしっこが出たり、
唇や口の中が乾いてきたりしたら脱水のサイン。けいれんやまれに脳炎や脳症を起こす
こともある。ロタウイルス胃腸炎は、ノロウイルスより症状が長引くことが多いという。
胃液や緑色の胆汁のようなものを吐く場合もある。水分がとれていにのに嘔吐と下痢を
繰り返してぐったりしているときは、かかりつけの小児科に相談を。嘔吐がおさまったら、
電解質の入った「経口補水液」を少しずつ飲ませて、失われた水分や電解質を補う。
嘔吐がおさまらず、脱水の程度が強ければ点滴や入院が必要なこともある。特効薬はない。
ロタウイルスはアルコールでは死滅しない。よく手を洗い、吐いたもので便で汚れた衣服や
床などは次亜塩素酸系の消毒薬で消毒するが、完全に防ぐのは難しい。ワクチンは口から
飲むものが2種類認められた。費用の一部を助成する自治体もあり、昨年の摂取率は全国で
45%を超えるという。

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