クリニックからのお知らせ

■★色んな種類のヘルペスウイルス感染症★
ヘルペスという名前を聞いて思い浮かぶのは、唇のまわりに水泡(すいほう)
や潰瘍ができる口唇ヘルペスです。単純ヘルペスウイルス1型が原因で起こる症状だ。
自分とは無関係と思っている人も多いだろうが、日本人の70〜80%がこの
ウイルスに感染し体内に潜ませている。ウイルスは仕事疲れで免疫力が低下した
時などに再活性化し口唇ヘルペスなどの症状を引き起こすというわけだ。
口唇ヘルペスと同様の症状が下半身などで起こる性器ヘルペスは主に単純ヘルペス
2型が原因。水痘・帯状疱疹(ほうしん)ウイルスによる水痘(みずぼうそう)も、
治った後で体内に潜み、帯状疱疹を起こすことがある。さらにEBウイルス、
サイトメガロウイルス(CMV)、ヒトヘルペスウイルス(HHV)6、7、8の
ヘルペスウイルスが知られている。気を付けなければならないのは、時代の変化により
ヒトとヘルペスウイルスの共存関係が変化する場合もあることだ。例えば、子供の頃に
水痘にかかった人は免疫ができ再び発病することは少ない。この免疫力は少しずつ
衰えるが小さな子どもに接して症状の出ない程度の再感染をすることで、また高まる
と考えられた。成人、とくに妊婦が水痘を発症すると、ときに命にかかわることもある。
身近な存在であるヘルペスウイルスによる健康上のリスクを避けるには、正しい知識を
持つことが重要だ。

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