クリニックからのお知らせ

■★がん予防は感染症にも注意(HP菌について)★
がんと感染症は一見関係なさそうな病気だが、一部のがんは病原体の感染が
原因になる。例えばヘリコバクター・ピロリ菌が胃がんに、肝炎ウイルスが
肝がんにつながるおそれがある。最新版のがんの予防法でも感染の検査を
すすめている。機会があればピロリ菌感染検査を。日本人のためのがん予防法
は今年一月の改定でピロリ菌検査を予防法に加えた。除菌まですすめている
わけではないが感染のチェックを推奨した。世界保健機構(WHO)の報告書は
ピロリ菌について予防効果がある程度みられると認めた。ピロリ菌が胃がんの
リスクを上げる傾向があることは知られているので、自身の感染の有無は知って
おいた方がよい。感染した場合は禁煙し、塩分取りすぎや野菜・果物不足に
ならないよう注意する。男性は野菜の摂取量が多い下部胃がんのリスクが下がる傾向
があった。女性では、果物の摂取量が多いと分化型という組織タイプの胃がんで
リスク低下がみられた。抗酸化作用成分に富む野菜や果物はピロリ菌などによる細胞の
DNAへのダメージを抑える働きが期待されてるという。もともと野菜・果物は
胃がんリスクを下げる可能性があるとされていたが、従来の研究報告も踏まえ、
改訂では不足を避けるようすすめた。

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