クリニックからのお知らせ

■★尿もれ★
女性の尿もれで、よく見られるのが腹圧性尿失禁です。咳やくしゃみをしたり、
重いものを持ち上げたりなど、おなかに力が入ったときに尿がもれる症状です。
原因には、骨盤底筋のゆるみが関係しています。出産や老化、肥満などで、
尿道が膣のほうに下がり、尿道を締める力が弱まると、腹圧がかかって膀胱が
押されたときに尿がもれるのです。そこで、骨盤底筋をを鍛える骨盤底筋体操が
有効です。できるときに、できるだけ行うと気楽に考えて取り組んでみましょう。
薬物療法には、尿道を締める薬を用います。体操と併用することで、症状改善の
効果がより期待できます。症状が重く、日常生活に支障をきたす場合は、手術も
選択肢の一つとなります。通常、膀胱に尿がたまると、脳から排尿の指令がでて、
膀胱の筋肉が収縮して尿が出ます。この排尿コントロールがうまくかず、突然、
強い尿意に襲われて、トイレまでがまんできずにもらしてしまうのが切迫性尿
失禁です。高齢者に多く見られます。原因として膀胱炎などの疾患が考えられますが、
特に疾患がないのに切迫性尿失禁が起こっている場合は、過活動膀胱である疑いが
あります。過活動膀胱は、尿意切迫感を特徴とする病気です。冷たい水に触れたり
トイレを連想しただけで尿意を催おしたり、頻尿を伴うこともあります。
また、腹圧性尿失禁を合併している場合もあります。過活動膀胱は40代の女性の
10人に1人が経験しているとのデータもあり、年齢とともに増加します。
過活動膀胱には、症状を抑える薬を服用しながら、骨盤底筋体操や膀胱訓練を
併用します。症状が改善したら、医師と相談して薬の量や回数を減らしたり、
体操するなどして、じょじょにつきあっていくことが大切です。

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