クリニックからのお知らせ

■★むくみ★
むくみは健康的な人にも起きるが、病気が隠れていることもあるので、症状が続くようなら
注意が必要だ。むくみは、血管の外にある組織に余計な水分がたまった状態。続くときは
総合診療科や内科で相談しましょう。毛細血管からは栄養分とともに水分が常に組織に
向かって出ている。通常は静脈やリンパ管を通して回収されるが、もれ出る水分が増えたり、
リンパ管による回収機能が落ちたりすると、血管外に水分がたまってむくむ。供給と回収の
バランスが崩れるのは、腎機能や心臓・筋肉のポンプ作用の低下で体内の塩分・水分が過剰に
なったり、肝機能低下による血中の成分濃度の異常が起きたりしたときだ。病気が原因か
どうかは、むくみを見ただけで判断するのは難しい場合が多く、超音波や血液検査などで
診断する。全身がむくむ主な病気には、心不全や心臓弁膜症などの心疾患、腎不全やネフローゼ
などの腎疾患、低アルブミン血症などの肝臓疾患がある。ほかに甲状腺機能低下症でも起こる。
狭心症や高血圧の薬、痛み止め、抗生物質が原因なら薬をかえる必要がある。局所的なむくみは
アレルギーやかぶれなどでも起きる。足の静脈が詰まる下肢静脈血栓症や静脈瘤も原因になる。
病気でなくても、むくみに、悩む人は多い。塩分を取りすぎると、体内の塩分濃度を下げようと
して血管から水分が出ていきやすくなる。重力によって水分は足にたまりやすく、同じ姿勢を
続けて筋肉が動かないと、リンパ管を通して水分を回収するポンプ機能が低下する。
座りっぱなしで足の付け根への圧迫が続くと悪化につながる。減塩のコツには、塩の代わりに
香辛料やだしを使うこと。運動の目安は1日1万歩。筋肉量が比較的多い下半身を鍛えるとよい。
お年寄りは、別の注意も必要になる。味覚が鈍くなって味付けが濃くなりがちなうえ、体をあまり
動かさないために食欲が落ちやすい。栄養不足になると血液中のアルビニンが減り、水分が
組織にたまりやすくなる。逆に、太り過ぎも運動を減らし、循環を悪くする。
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