クリニックからのお知らせ

■★口腔カンジダ症について★
カンジダ菌とは、ふだんから口の中にいる常在菌の一種です。増えすぎると
「口腔カンジダ症」を起こし、ヒリヒリとした痛みを感じることがあります。
多くは口の中が白くなります。舌が黒くなるのは、カンジダ菌の増殖によって
舌に凹凸ができ、黒い色素を出す別の菌が付着したためです。毛が生えたように
見えることから「黒毛舌」とも呼ばれます。菌が増える理由は。免疫力の低下や
抗菌薬の長期の副作用で、口の中にいる菌のバランスが崩れることが考えられます。
カンジダ症は、口を動かす機能が落ちる高齢者に多くみられます。健康な人はかむ、
飲み込むといった動きで口の中を自然にきれいにしていますが、動きが衰えれば、
汚れがたまって菌が繁殖しやすくなります。治療は菌を含んだ唾液などが誤って
肺に入ると、誤嚥性肺炎を起こす恐れがあります。菌を減らす飲み薬は効果が
高いですが、肝臓などに副作用が出ることもあるので、症状のひどい場合に限った
ほうがよいです。舌の黒い部分が広がったり、痛みが出たりしなければ、そのまま
様子をみていても大丈夫でしょう。治療を受けるのなら、高齢者を専門的に診ている
歯科を選ぶことを勧めます。予防法は食後に専用のブラシで舌をやさしくこすると、
菌の付着を抑えられます。口の中が乾燥しないように、保湿剤を使う方法もあります。
舌を突き出したり、頬の内側を舌で押したりする体操は、口の動きを保つために、
有効です。口を動かす機能が落ちてしまうと完治は難しいので、予防や悪化の防止が
重要です。
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