クリニックからのお知らせ

■★肺炎球菌ワクチンの予防接種★
高齢者の肺炎は重症になりやすく、時には死に至ることもある。
2014年10月から65歳以上を対象に、肺炎予防のための肺炎球菌ワクチンの
定期摂取が始まった。肺炎球菌ワクチンの定期摂取の相談をされたら
迷わず打つよう。肺炎は、くしゃみの飛沫やつばなどに含まれた細菌や
ウイルスなどが肺に入り込んで起きる。通常の風邪と似ているが、
ひどくなると熱が下がりにくく、たんを伴うせきが続き、息苦しいなどの
症状が出てくる。免疫機構が衰えている高齢者の場合、肺炎は心臓に続き
日本人の死因の第三位。肺炎で死亡する人のうち65歳以上の高齢者は
97%も占める。こうした点から、あらかじめ肺炎に対する免疫を高めて
予防するのが肺炎球菌ワクチンだ。肺炎球菌ワクチンはこの肺炎球菌による
肺炎の重症化を防ぐのが目的だ。現在日本で使われている肺炎球菌ワクチンは
生活空間にいる肺炎球菌の約7割はカバーできる。肺炎球菌による肺炎の
死亡確立を半減できたようだ。日本は肺炎球菌ワクチンの定期摂取が
始まったばかりで本当の予防効果が見えてくるにはまだ時間がかかる。
肺炎すべてを予防できるわけではない。高齢化が進む中、高齢者の肺炎リスクは
さらに上がる。予防に向けた議論は不可欠だ。
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