クリニックからのお知らせ

■★口や顔できる帯状疱疹★
帯状に赤い湿疹や水泡が出て痛む、帯状は身近な病気だ。胸や背中、お腹に
出ることが多いが、口腔粘膜や顔面にも発生することもある。
原因となるのは水ぼうそうを起こすのと同じ水痘・帯状疱疹ウイルス。
発症年齢は50歳以上が多い。体の免疫力が低下するとウイルスが再び活性化して
起きる。以前は高齢者に多いとされいたが、最近では、ストレスや過労などを
きっかけに若い人にも発生することがある。顔面や口の中を支配している三叉神経節
にウイルスが潜んで復活してきた場合には、顔面や口腔内にもできる。最初の症状は
チクチクとした痛み。ブツブツとした赤い発疹ができて、小さな水ぶくれとなり、
帯状に広がる。神経に沿って発生し、ほとんどが体の右か左のどちらかに偏ってできる。
顔面にできた場合には、わかりやすいかもしれない。水ぶくれの後は、かさぶた状になって
徐々に治まる。それまで約3週間かかり、強い痛みを伴うことが多い。治療は抗ウイルス薬で
ウイルスの増殖を抑えるのと同時に、痛みを和らげるための消炎鎮痛剤を用いる。
早く治療することで、痛みが後々まで残るような帯状疱疹後神経痛にもなりにくい。
左右どちらか一方だけに、帯状に感じるチクチクした痛みがあったら診察を受け、
抗ウイルス薬での治療を始めることを検討してほしい。治療は皮膚科ですることが多いが、
耳や目、口の症状で困った場合には、それぞれ、耳鼻咽喉科、眼科、歯科口腔外科での
治療が行われることもある。
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