クリニックからのお知らせ

■★ひどい頭痛★
日ごろ頭痛に悩む人は、少なくない。でも命にかかわる病気のサインとして現れる
こともあるので、注意が必要だ。後頭部が突然バットで殴られたように痛んだら、
くも膜下出血の疑いがある。くも膜下出血は、動脈にできたこぶ(脳動脈瘤)の破裂
で起こることが多い。脳は痛みを感じないが、脳動脈瘤から出た血液の刺激で痛む。
もう少し下の首の後ろが激しく痛む場合、動脈解離の可能性がある。首の骨を通って
脳に至る椎骨動脈が裂けることで起き、手足に麻痺が出ることも。大出血を起こせば、
死に至ることもある。頭を打った1〜2ヵ月後に頭痛が起きるのが慢性硬膜下血腫。
硬膜と脳の隙間に血(血腫)がたまって脳を圧迫する。専門家の間で注目されて
いるのが低髄液圧症による頭痛。硬膜の中にある髄液が漏れて起きる。立っているとき
は痛いが、横になると治まるのが特徴の一つ。自然によくなることもあるが、約2割は
自然に治らない。朝起きた時に頭痛がする場合は、まれに脳腫瘍などを疑うこともある。
かぜや中耳炎などの後の頑固な頭痛に多いのが髄膜炎だ。頭痛持ちの人でもいつもと違う
なと感じたら、脳の検査ができる医療機関を受診してほしい。一方、命にはかかわらない
慢性頭痛も、いくつかのタイプがある。片側の目の奥が激しく痛むなら群発頭痛、
締め付けられるような重い痛みなら緊張型頭痛といった具合だ。片頭痛は、ズキンズキンと
波打つような痛みが多く、片側ではない場合も。吐き気を伴うことも多く、生活に支障が
出やすい。慢性頭痛でも、頭痛のサインや自分にあった薬を探すため、頭痛の専門医を
受診してほしい。
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