クリニックからのお知らせ

■★痛風は食事だけでは防げない★
ぜいたく病ともいいわれう通風やその原因となる尿酸値が高い人が増えている。
尿酸値を上げる原因のプリン体に関して、関連する知識を整理し、尿酸値を上げない
生活のポイントをまとめた。高尿酸血症の状態が続くと様々な不調が出る。代表例が
痛風発作だ。手足の関節に尿酸の結晶ができ、激痛が走る。足の親指で起きやすいが、
足の甲や手首などでもなる。通風にならなくても、腎障害や尿路結石などの原因になる。
ほかに内臓脂肪型肥満に加え、高血圧や脂質異常症などを併せ持つメタボリックシンド
ロームを発症しやすいという。プリン体は食べ物からは全体の約3割。7割は体内での
エネルギー消費や新陳代謝の時にATPやDNAが分解されて作られる。食事で気を
つけたいのは、プリン体を多く含む食品を控えること。1日の量は400ミリグラムまで
が目安。極めて多いのが、レバーや白子、タラコ、肝臓を丸ごと食べる煮干などだ。
鍋やラーメンのスープにも溶け出ているので、飲み干さないことだ。クロレラやビール酵母
といった健康食品にも多いので、飲みすぎは禁物。尿を中性にしやすい野菜やキノコなどを
多くとるとよい。アルコールの取りすぎにも気をつけたい。肥満の解消も重要。
食事療法で体重を落とすと尿酸値が下がるとの報告がある。尿酸値が高い時の筋トレや
マラソンなどの激しい運動は逆効果。激しいエネルギー消費で大量のATPが分解され、
尿酸値が急上昇する。尿酸値の急激な変動が発作の引き金になる可能性もある。まずは
散歩など有酸素運動から始めよう。ほかに心身のストレスも尿酸値を上げる要因。
十分に睡眠をとり、リフレッシュして過ごしたい。
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