クリニックからのお知らせ

■★長引く口の渇き★
健康な口の粘膜は常にしめっている。だが、加齢に伴って、唾液(つば)が出にくく
なりがちだ。日常的に口が渇くようになった状態を口腔乾燥症、ドライマウスとも呼ばれる。
若い人には比較的少ないが、原因は様々だ。糖尿病や甲状腺などの病気、服薬、口の中や喉に
できたがんの放射線治療の影響、精神的ストレス、シェーングレン症候群という免疫の病気
などがある。また、量は普通でも、ねばつき感が強い人も乾燥を感じることがある。唾液には
いくつか役割がある。その一つが適度な粘り気で食物に絡みつき、集めて飲み込むのを助ける
こと。口が乾燥すると、かみ砕いたり飲み込んだりするにも不便を感じるようになる。
水を一緒に取らないと、食後に食べかすが残ってしまうのはこのためだ。乾燥が続くとヒリヒリ
した痛みが出るようになる。舌の表面のつぶつぶの組重要だ織は萎縮してしまい、時に焼けるよう
な痛みを感じることもある。乾燥を強く感じると、脱水症状なのではないかと心配になると思う。
慢性的な乾燥感がある場合には、水分を多く取っても改善にはつながらない。口腔乾燥症も疑って
ほしい。粘膜の乾燥を防ぐためには、粘膜表面を保湿することと水分の蒸発を防ぐことが大切に
なってくる。水でうがいするだけでも多少の効果はあるが、最近市販されている、洗口液の中には、
保湿や水分が蒸散するのを防いでこれるものもある。また、唇や頬、舌を動かす体操。
唾液マッサージも有効だ。健康な口内環境を維持するには、日ごろからのケアと定期的な歯科受診
が重要だ。歯科には困ってからいくとう方が多いと思うが、定期的に受診してくれていれば、
問題が起きるかどうか予測できる。
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